Columns

様々な分野で、長きにわたって幅広くご活躍されている、プロの方々の教育などに関するご意見を掲載していきます。
今後もご期待下さい。

第1回 「教育の意味を考える」  元広島YMCA副総主事 寺尾 憲章

 
  経済的に余裕ができた現在の日本では様々な教育機関がひしめき合い、自分が学びたいことは何でも学べる時代になっています。また、多くの人は難関校に入学するため大変な苦労も厭わず頑張っています。問題は、何のために難関校に入り、何を学び、卒業後どんな仕事に就き、どんな人生を送るかです。金儲け、物欲、名誉欲、快楽等に没頭している間に人生を見失う人がいる一方、世のため人のために人生を捧げ尽くす崇高な精神の人もいます。
 教育により自分自身をよく知り、社会や世界の問題が分かってくれば、自分が何をしなければならないか、どんな人生が最も自分らしい生き方かが分かってきます。換言すれば、社会の一員としてどんな生き方をしなければならないかを知り、実行することです。これこそ教育の真の意味だと思います。
                          

第2回 「頑張った先にあるもの」  法律関係勤務 富山 洋一

 
 受験勉強をしていると、必ず「頑張れ」という言葉を耳にします。頑張った先には、何があるのか教えてくれる人はいません。「夢が叶う」など抽象的なコメントは十分に予想されます。しかし実際には、頑張った先にあるものは「チャンスの質」です。
 学校に入学する事は、スタートでしかありません。それから先も就職、更なる進学等、挑戦しなければならない事柄は多くあります。次のステップに進む為には、良質なチャンスを掴み取る事は重要です。現在の「頑張り」と「将来のチャンスの質」は連動しています。
 頑張った先には、皆さんの知的欲求を十分に満足されてくれる学習環境があります。更なる高度な専門知識等、求めるものに対する質が大きく事なります。より高い「チャンスの質」を手に入れる為に、今を真剣に頑張る。
その手でしっかりチャンスを掴み取ってください。