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第3回 ドイツの若者の現状 インクルージョン研究所所長 アンスガー・シュトラッケ・メアテス博士

1.ドイツにおける児童・青少年の生活環境

  ドイツにおける家族状況は、この数十年の間に大きく変化した。家族の規模は小さくなり、様々な家族の社会的形態がある。子どものしつけの条件も複雑となり、変化した社会的条件環境は、子どもの社会化を困難にしている。

 児童・青少年の多数(約75%)は豊かなドイツに満足している。児童・青少年の生活状況は両親の経済的、社会的、文化的状態によって影響を受ける。

 教育、成長のチャンスは全ての若者にとって平等ではない。児童・青少年の貧困もあり、特に家族と一緒にドイツへ海外から移住してきた子どもに貧困が見られる。ドイツの子どもの18%は相対的に貧困で苦しんでいる。特に子どもが家で一人の時間が多くなるとき、子どもに貧困が生じることが多い。





 

略歴・著作権等

  Dr.Ansagr-Stracke-Mertes、1954年生まれ。アーヘン・インクルージョン研究所所長。障害教育学博士(主に知的障害)。ドイツ・ノルトライン・ヴェスト・ファーレン州、ベルギー教育委員会顧問。アーヘン大学、ケルン大学、NRWカトリック大学講師(障害教育学、心理学)。ドイツ国内はもちろん、ノルウェー、スペイン、トルコ、インドネシアなどの国々の教育委員会で「ドイツ・インクルージョン」調査・講演などで国際的活動に従事。

  過去、京都の禅寺で禅の修行をし、伝統的な日本文化に興味・関心を持つ。数回、来日し、大阪・西宮・山口市の障害者福祉関係でドイツの障害者福祉について講演をし、日本の障害者の親達と交流。親日家であり、日本国内に多数の知人・友人を持つ。

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