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第1回 月刊 経営者 (2014年 10月号)「故郷・広島を想う」より、木曽 功先生のインタビューです。

私達が学生の頃は、そんなにプレッシャーも感じず、学校生活を送ることができました。これは、一つにはリベラル
な雰囲気が学校全体にあったからだと思いますし、もう一つには、こうしたリベラルな雰囲気を受けて、とにかく生
徒自身が、自分で何らかの目標を掲げて、他人がどう思おうと、その目標に向かってぶれることなく、一生懸命に頑
張っているからなんですね。要するに、大学受験が目標の者は、それこそ四六時中勉強してましたし、高校生活を楽
しみたい者は、スポーツや文化系のクラブ活動に全力投球していました。
しかし考えてみますと、私たちの頃は校風がリベラルである余り、生徒がそれに甘えて勉強しなかったり、先生方も
生徒の自主性を重んじて、あまり管理していなかったようにも思います。
また、浪人生活を経験した私としましては、一生懸命勉強して現役で合格することが一番良いのでしょうが、仮に受
験に失敗して浪人生活をしたとしても、長い目でみますと、社会勉強という意味から決して本人にとってマイナスで
はないと思っています。

略歴・著作権等

きそ・いさお 尾道市出身。広島大学附属福山高等学校卒業。東京大学法学部卒業。昭和51年文部省(現・文部科学省)入省。
平成8年広島県教育委員会教育長、平成19年文部科学省国際統括官などを経て、平成22年ユネスコ日本政府代表部特命全権大使に就任。平成26年第2次内閣内閣官房参与に就任。